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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床経験

傍脊柱筋内にdesmoid腫瘍を合併したGardner症候群の1例

著者: 巣瀬忠之1 石川誠一1 野本努1 高橋美徳1 菊池達哉1 保坂登1

所属機関: 1鶴岡市立荘内病院整形外科

ページ範囲:P.187 - P.190

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 抄録:傍脊柱筋内にdesmoid腫瘍を合併したGardner症候群の1例を経験した.
 症例は24歳女性.左腰背部の腫瘤を主訴に来院した.左腰背部に6×8cm大で表面平滑,弾性硬の皮下腫瘤を認め,手術を行った.腫瘍は一塊にして摘出可能であり,病理学的所見では,良性のextraabdominal desmoidと診断された.家族歴,既往歴から本症例は家族性大腸ポリポーシスに傍脊柱筋内desmoid腫瘍を合併したGardner症候群と診断した.術後10カ月の現在,再発は認めていない.Gardner症候群に合併するdesmoid腫瘍は,腹壁外からの発生の報告例は少なく,また,傍脊柱筋内の発生はきわめて稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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