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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床経験

掌蹠膿泡症性骨関節炎の1例―機序としての腸骨骨髄炎と術後血小板増加症について

著者: 関賢二1 上尾豊二1 三木堯明1 千束福司1 小谷博信1 原聖1 中川泰彰1 杉田光1 中川偉文1 池田慶裕1

所属機関: 1玉造厚生年金病院整形外科

ページ範囲:P.195 - P.200

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 抄録:掌蹠膿疱症性関節炎(Pustular Arthro-Osteitis,以下PAO)の1例を経験したので報告する.症例は39歳男性で,7年来の右腰背部痛,右股関節痛,右膝痛を主訴とし,歩行困難であった.股関節痛は保存的治療では軽快せず,人工股関節全置換術により軽快した.手術時に得られた股関節病変の病理組織より,股関節炎は腸骨骨髄の炎症が関節に波及して生じたと考えられた.
 また,手術侵襲によりPAOが急性増悪したために生じたと思われる,人工股関節全置換術の合併症としては極めて稀な,二次性血小板増加症を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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