icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床経験

バイポーラー型人工骨頭置換術後にbearing insertとstem headの間で脱臼を生じた1例

著者: 長野真久1 山本潔1

所属機関: 1寿尚会洛陽病院整形外科

ページ範囲:P.201 - P.203

文献購入ページに移動
 抄録:40歳男性のアルコール性大腿骨頭壊死に対してバイポーラー型人工骨頭置換術を施行した.術後10カ月目に飲酒をして転倒し,bearing insertとステムヘッドの間で脱臼を生じた.観血的にアウターヘッドとbearing insert,およびステムヘッドを交換したが,stopper ringの緩みや脱落,およびbearing insertの破損は認めなかった.転倒時に大腿骨が強制内転され,stemの頚部がbearing insertにインピンジし,テコの力によりステムヘッドが脱臼したと考えられた.術後に無防備な状態で転倒したり不良肢位をとる可能性がある症例では,脱臼の整復が容易なAustin-Mooreなどの一体型の人工骨頭の使用が勧められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら