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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻2号

1997年02月発行

文献概要

臨床経験

バイポーラー型人工骨頭において,アウターカップのimpingementによりステムネックが削り取られた2症例

著者: 森下俊哉1 水野秀朗1 田中哲司1 山田高士1 東倉萃2

所属機関: 1聖霊病院整形外科 2中部労災病院整形外科

ページ範囲:P.205 - P.208

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 抄録:アウターカップの内反によりステムネックが削り取られたバイポーラー型人工骨頭の2症例を経験した.両者とも大腿骨頭壊死で人工骨頭置換術を施行した後,8年および10年で股関節痛を生じ,歩行困難となった.共に,アウターヘッドが内反位となっていた.全身麻酔下に人工股関節再置換術を施行,術中所見としては,臼蓋全般のmetallosisとosteolysisが著明であった.取り出された人工骨頭はHDP辺縁が摩耗し,アウターカップ辺縁がステムネック内側部を削り取っていた.まずアウターヘッドが内反位となり,ステムネックにあたる部分のHDPが磨耗し垂直化が増強した.1例では更にインナーヘッドにあたる部分のHDPが磨耗し,アウターヘッドのカップ辺縁がステムネックを削り取り,脱転を生じたものと推測される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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