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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

論述

腰椎疾患における3D-myelo-CTの応用

著者: 平学1 遠藤健司1 柄沢玄宏1 浦和康人1 伊藤公一1 市丸勝二1 三浦幸雄2

所属機関: 1東京医科大学霞ヶ浦病院整形外科 2東京医科大学整形外科

ページ範囲:P.219 - P.227

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 抄録:近年,ヘリカルCTの脊髄外科への応用も著しいが,通常の撮像方法では硬膜管や神経根の描出は困難であった.われわれは,myelography施行後に条件設定をし,腰椎椎間板ヘルニア(LDH)および腰部脊柱管狭窄症(LCS)に対しヘリカルCTを撮像し,他の画像診断と比較検討した.その結果,硬膜管および神経根の圧排を立体的に描出することが可能となり,従来からのmyelo-CTでの病的圧排像が,一連の流れとして観察可能であり,手術のシュミレーションや患者への説明に有用であった.また,MPR画像では,撮像後に,任意のslice面を選択し再構成可能であるために,骨性因子による破膜管や神経根の圧排所見を約80%で診断可能で,LCSの高位診断として有用であった.しかし,3D画像を得るには,硬膜管に造影剤を充満させることが必要なため,scan範囲が限定される.また,撮像方法が連続scanの故,axial画像が従来の2D-CT画像に比べ劣るなど,今後の課題と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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