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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・53

整形外科分野で使われる用語・その20

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.244 - P.245

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●Gigli Saw(ギグリー・ソー)
 これは“Gigli wire saw”とも呼ばれ,日本語では“糸ノコ”と呼ばれている.整形外科の分野では,四肢切断の骨切り術のときに“Gigli saw”が用いられるし,また脳外科手術の際に,開頭部分を拡大するとき用いられる.まず開頭の部位の大きさに合わせて4ヵ所に“bur hole”を開け,あとはこの“糸ノコ”で頭蓋骨切りを行う.このように“Gigli saw”は整形外科や脳外科には,有用な器具である.
 さてこの鋸を考案した“Leonardo Gigli”(1866-1908)はイタリアで活躍した産婦人科医である.まず“Gigli”の読み方であるが,米語では“ギグリー”と発音されているが,ドーランド英語辞典(Doland's Illustrated Medical Dictionary)には“ジェルエー”と発音するように書かれている.日本語の人名辞典で,“Gigli”の項をみると1890年に生まれたイタリアの有名なテノール歌手に,“Berniamino Gigli”がいる.そして“Gigli”の読み方は,第2番目の“g”がサイレントで“ジーリ”と書かれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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