icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

臨床経験

脊柱側弯症術後遅発性深部感染の1例

著者: 夏目直樹1 川上紀明1 三浦恭志1 松原祐二1

所属機関: 1名城病院整形外科

ページ範囲:P.253 - P.256

文献購入ページに移動
 抄録:脊柱側弯症術後遅発性深部感染の報告はspinal instrumentation使用による手術の増加により近年散見されるようになった.自験例は18歳,女性で,特発性側弯症による胸椎側弯に対し後方からTSRH spinal instrumentを使用し側弯矯正固定術を行った.術中,術後は著変は認められなかったが,術11カ月後に緑膿菌による遅発性深部感染を発症した.instrument抜去,病巣掻爬,抗生剤投与により感染は鎮静化した.
 脊柱側弯症術後遅発性深部感染の臨床的特徴として背部痛,背部腫脹,発熱などが報告されている.感染経路として血行性,術中,経皮感染などが考えられたが,本症例においては代表的院内感染の起炎菌である縁膿菌の感染経路は不明であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら