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臨床経験
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抄録:脊柱側弯症術後遅発性深部感染の報告はspinal instrumentation使用による手術の増加により近年散見されるようになった.自験例は18歳,女性で,特発性側弯症による胸椎側弯に対し後方からTSRH spinal instrumentを使用し側弯矯正固定術を行った.術中,術後は著変は認められなかったが,術11カ月後に緑膿菌による遅発性深部感染を発症した.instrument抜去,病巣掻爬,抗生剤投与により感染は鎮静化した.
脊柱側弯症術後遅発性深部感染の臨床的特徴として背部痛,背部腫脹,発熱などが報告されている.感染経路として血行性,術中,経皮感染などが考えられたが,本症例においては代表的院内感染の起炎菌である縁膿菌の感染経路は不明であった.
脊柱側弯症術後遅発性深部感染の臨床的特徴として背部痛,背部腫脹,発熱などが報告されている.感染経路として血行性,術中,経皮感染などが考えられたが,本症例においては代表的院内感染の起炎菌である縁膿菌の感染経路は不明であった.
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