icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

臨床経験

閉塞性動脈硬化により下肢切断を施行した65歳以上の症例についての検討

著者: 米津浩1 日比信行1

所属機関: 1高知市立市民病院整形外科

ページ範囲:P.265 - P.267

文献購入ページに移動
 抄録:閉塞性動脈硬化症により下肢切断を施行した65歳以上の高齢者につき検討した.症例は男8例女3例,手術時年齢は65~84歳(平均75.5歳)である.術後追跡期間は6~53カ月(平均24.7カ月)である.最終切断高位は下腿切断4例,大腿切断6例,股関節離断1例であった.手術回数は1~3回(平均1.4回)であった.実用的移動能力の変化は,発病前は歩行8例,車椅子2例,寝たきり1例に対して,退院時が歩行5例,車椅子1例,寝たきり1例,死亡4例,調査時は歩行2例,車椅子1例,寝たきり1例,死亡7例であった.歩行可能例はいずれも下腿切断であった.高齢者の下肢切断例においては,義足歩行以外の移動手段も考慮し,家庭環境の改善をはかり,quality of life(QOL)を高めることが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら