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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

臨床経験

Luque rod破損の2症例

著者: 竹林庸雄1 三名木泰彦1 横澤均1 山下敏彦1 横串算敏1 石井清一1

所属機関: 1札幌医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.281 - P.284

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 抄録:Luque rodの素材は316L-stainless steelで通常は金属疲労を起こすことは極めて稀である.しかし,bendingやwire締結時の微小損傷により,rod本来の有する材料力学的な強度が低下する可能性がある.今回,われわれはLuque rod破損例を2例経験した.1例目は12歳,女子で麻痺性脊柱側弯症に対しLuque instrumentation(without fusion)を行い,3年6カ月後にrodの破損が起こった.2例目は45歳,女性で腰椎脱臼骨折に対しLuque instrumentationを行い,3年3カ月後にrodの破損が起こった.rod破損断端の光顕像ではstriationとdimpleが見られ,金属疲労が原因で破損を起こしたと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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