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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

臨床経験

仙腸関節破壊を伴った巨大仙骨嚢腫の1例

著者: 長井肇1 四方實彦1 田中千晶1 清水和也1 杉本正幸1 高橋真1 藤林俊介1 服部理恵子1

所属機関: 1京都市立病院整形外科

ページ範囲:P.295 - P.298

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 抄録:われわれは仙腸関節破壊を伴った巨大仙骨嚢腫の1例を経験したので報告する.症例は48歳,男性.主訴は腰痛,左仙腸関節部痛.画像所見より仙骨,両仙腸関節の破壊,脊柱管狭窄を認め,手術を施行した.左S2神経根の基部にて硬膜嚢と交通する仙骨嚢腫を切除した.嚢腫による骨破壊により脆弱化した仙骨に対して腓骨骨移植をもちいた再建を行った.また,破壊された仙腸関節に対してGalveston法に準ずるinstrumentationおよび腓骨・腸骨骨移植にて腰仙椎腸骨固定を行った.病理組織所見は末梢神経索をふくみ,perineural cystに合致するものであった.術後,術前の腰痛,左仙腸関節部痛は消失した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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