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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻3号

1997年03月発行

文献概要

臨床経験

tricho-rhino-phalangeal syndrome type Ⅲの1症例

著者: 加東定12 藤井正司1 宇野耕吉1 増田真造1 高島孝之1 三浦靖史1 司馬良一1

所属機関: 1兵庫県立のじぎく療育センター整形外科 2公立和田山病院整形外科

ページ範囲:P.299 - P.302

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 抄録:1966年にGiedion3)は,それまで“Peripheral dysostosis”として報告されていた症例の再検討を行い,毛髪,鼻,指(趾)骨に特徴的な異常を呈する症候群をtricho-rhino-phalangeal syndrome(以下TRP)と命名した.続いて1974年,Hall6)らはさらに多発性軟骨性外骨腫,知能障害,Ehlers-Danlos様皮膚などを合併した症例をLanger-Giedion症候群と命名した.現在,前者はTRP type Ⅰ,後者はTRP type Ⅱとされている.そして,1986年には,Niikawa9)は知能障害がなく,より指趾短縮が著明なものをTRP type Ⅲと命名し,その2家系を報告した.
 本稿で,筆者らは,両手指足趾の短縮を有する13歳女子の症例をその特有の顔貌とX線所見,metacarpo-phalangeal-pattern2)(以下MCPPと略す)より,Niikawaの述べるTRP type Ⅲと診断したので若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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