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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)

頚椎後縦靱帯骨化症の治療成績と外傷の関連―MRI髄内高信号の臨床的意義

著者: 中村雅也1 藤村祥一1 松本守雄1 鎌田修博1 戸山芳昭1 鈴木信正1

所属機関: 1慶應義塾大学整形外科学教室

ページ範囲:P.321 - P.325

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 抄録:頚椎後縦靱帯骨化症に対し手術的治療を行った91例を,外傷群と非外傷群に分け,外傷の有無と手術成績の関連を術前MRI・T2強調像髄内高信号に着目して検討した.髄内高信号を示した外傷群の術前後JOAスコアと改善率は高信号を示さなかった外傷群より有意に低下していたが,非外傷群では高信号の有無による有意差はなかった.また,髄内高信号を示した外傷群と非外傷群の術前JOAスコアは両群間に有意差はなかったが,術後JOAスコアと改善率は外傷群が有意に低下していた.頚椎後縦靱帯骨化症にみられるT2強調像髄内高信号は,外傷の有無により異なる病態を反映している可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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