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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)

胸腔鏡視下脊椎固定術に関する生体力学的および組織学的研究―胸腔鏡視下手術と開胸手術の比較

著者: 小谷善久1 金田清志1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科 2

ページ範囲:P.371 - P.376

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 抄録:動物モデルを用いた胸腔鏡視下脊椎前方固定術の安全性およびその技術的限界,経過観察後の固定椎の生体力学的および組織学的特性を開胸手術と比較した.胸腔鏡視下胸椎前方固定術は鏡視下用に手術器械を改良することで行い得たが,手術時間,出血量,合併症の各パラメータでは鏡視下手術の優位性を証明し得なかった.しかし,術後4カ月の固定椎の生体力学的,組織学的特性では,鏡視下群は開胸群と同等の結果をもたらした.骨移植のみの胸腔鏡視下固定術が安全に行えたのに比べ,instrumentation手術にはその安全性と手術器械に解決すべき問題が多かった.一般外科における胸腔鏡視下手術導入の際と同様,胸腔鏡視下脊椎固定術には動物実験に基づいた十分な技術的習熟と鏡視下用手術器械の改良が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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