icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)

C8神経根症の治療

著者: 田中靖久1 国分正一1 佐藤哲朗1 石井祐信2 山崎伸2

所属機関: 1東北大学医学部整形外科 2国立療養所西多賀病院整形外科

ページ範囲:P.435 - P.439

文献購入ページに移動
 抄録:C8神経根症は手の筋力低下をきたし機能の障害を招く.その手術適応を知るために,独自の判定基準(正常20点)を用い,保存的に治療した13例(平均54歳)と手術した9例(平均54歳)の成績を調べた.保存的治療例の評価点は初診時に3.6±3.2点(平均±SD)で,平均2年2カ月後に11.7±4.3点となり,改善率が47±30%であった.手術例では,術前に4.6±3.2点で,平均1年5カ月後に16.8±3.1点となり,改善率が79±19%で優れていた.特に保存的治療で手の機能障害の改善が劣った.したがって,手に機能障害があれば,積極的に手術に踏み切って良い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら