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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)

交感神経交通枝を経由して腰椎に分布する知覚神経線維の存在

著者: 須関馨1 高橋弦2 高橋和久1 千葉胤道3 森永達夫4 中村伸一郎5 山縣正庸1 守屋秀繁1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室 2千葉市療育センター整形外科 3千葉大学医学部第三解剖学教室 4柏市立柏病院整形外科 5国立佐倉病院整形外科

ページ範囲:P.463 - P.471

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 抄録:腰椎椎間板・椎間関節の知覚への傍脊椎交感神経幹の関与を明らかにするため,椎間板に分布する洞脊椎神経,椎間関節に分布する脊髄神経背側枝と,傍脊椎交感神経幹に連なる交感神経交通枝の相互関係を検討した.新生ラットの腰椎部の矢状断連続切片に,知覚神経のマーカーとしてcalcitonin gene-related peptide(CGRP),交感神経節後線維のマーカーとしてdopamine β-hydroxylase(DBH)およびvasoactive intestinal polypeptide(VIP)に対する免疫染色を施行した,その結果,洞脊椎神経と交感神経交通枝,脊髄神経背側枝と交感神経交通枝を連絡するCGRP,DBH,VIP各陽性神経線維がそれぞれ確認された.本研究により,腰椎椎間板・椎間関節を支配する知覚神経線維が交感神経交通枝,傍脊椎交感神経幹を経由していると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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