文献詳細
文献概要
特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)
仙骨摘出術に対する新しい試み―T-sawを応用して
著者: 畑雅彦1 川原範夫1 水野勝則1 富田勝郎1
所属機関: 1金沢大学医学部整形外科
ページ範囲:P.499 - P.505
文献購入ページに移動画像診断の進歩により,根治的切除縁を正確に計画できるようになったため,その局在部位と術式の観点から仙骨腫瘍を4つのタイプに分類した.さらに,T-sawを利用することによって仙骨の骨切りが手際よく行えるようになったので,その術式についての概略を紹介する.また,これまでの手術症例において,切除標本から切除縁を評価した.その結果,全例においてmarginalあるいはwideの切除縁が得られており,根治的な切除縁を正確に得るためにもT-sawは有用と考えた.
掲載誌情報