icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)

仙骨摘出術に対する新しい試み―T-sawを応用して

著者: 畑雅彦1 川原範夫1 水野勝則1 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科

ページ範囲:P.499 - P.505

文献購入ページに移動
 抄録:仙骨には脊索腫をはじめとした局所再発性の強い腫瘍が好発するが,解剖学的特殊性から仙骨摘出術は極めて困難である.このため姑息的手術がなされることが少なくなかったが,その成績は不良であり,われわれは仙骨腫瘍に対してもより腫瘍学的な根治的手術を追求してきた.
 画像診断の進歩により,根治的切除縁を正確に計画できるようになったため,その局在部位と術式の観点から仙骨腫瘍を4つのタイプに分類した.さらに,T-sawを利用することによって仙骨の骨切りが手際よく行えるようになったので,その術式についての概略を紹介する.また,これまでの手術症例において,切除標本から切除縁を評価した.その結果,全例においてmarginalあるいはwideの切除縁が得られており,根治的な切除縁を正確に得るためにもT-sawは有用と考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら