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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻4号

1997年04月発行

文献概要

特集 脊椎外科最近の進歩(第25回日本脊椎外科学会より)

棘突起縦割法椎弓形成術後の長期経過

著者: 税田和夫1 黒川高秀1 中村耕三1 星野雄一2 竹下克志2

所属機関: 1東京大学医学部整形外科 2自治医科大学整形外科

ページ範囲:P.531 - P.536

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 抄録:頚椎の生体力学的機能の温存により,頚髄麻痺の再発を来さないという棘突起縦割法椎弓形成術のねらいが十分に達成されたかを検証するために,術後10年以上経過した61例のうち35例を検討した.術後の成績は,合併脊椎疾患の影響を含めた実際の上下肢機能をJOAスコアを用いて判定した.
 短期成績では32例で麻痺の改善があった.その後に悪化した症例は9例で,その原因は腰部脊柱管狭窄症が多く,その他に胸椎黄色靱帯骨化症,上位頚椎腫瘤,頚椎捻挫などがあった.OPLLの骨化進展は9例中4例であったが,それによる麻痺の増悪はなかった.本法は,頚椎が原因の悪化は少なく,長期に安定した成績であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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