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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻5号

1997年05月発行

文献概要

基礎知識/知ってるつもり

osteolysis

著者: 松野丈夫1

所属機関: 1旭川医科大学整形外科

ページ範囲:P.620 - P.623

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 【定義・歴史】
 osteolysis(以下OLと略す)とは,人工関節置換術(特に人工股関節置換術,以下THAと略す)後にインプラント(あるいは骨セメント)と骨の間に出現する限局性で通常は周囲と境界の明らかな骨透亮像を称するが,時にOLは骨皮質の菲薄化を伴った広範な骨融解像を示すこともある.
 従来THA後に生じるOLの原因はセメント粉によると考えられていたことから,これらの病変を“cement disease”と称しセメントが悪者にされていたが,その後セメント非使用のTHAにおいても同様のOLが出現することが判明し,その主たる原因がセメント粉よりもポリエチレン磨耗粉によることが判明してきたため,これらのOLは現在では“polyethylenedisease”と称されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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