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臨床経験
上腕二頭筋腱遠位部皮下断裂の一例
著者: 永井達司1 岡義範1 太田和年1 斉藤育雄1
所属機関: 1東海大学整形外科
ページ範囲:P.649 - P.651
文献購入ページに移動以上より上腕二頭筋腱遠位部皮下断裂と診断し手術を施行した.肘前方より進入し上腕二頭筋腱の遠位部切断端を確認した.次いで外側縦切開を加え橈骨粗面を露出し骨孔を開け,腱断端を橈骨粗面に縫合固定した.術後6週より理学療法を開始し,術後7カ月の現在,肘関節,前腕の機能はほぼ正常で経過良好である.上腕二頭筋腱遠位部皮下断裂は非常に稀であり本邦での報告は過去25例に過ぎない.治療法としては,一般的には筋力の回復の良さから手術療法が選択され,本症例においても良好な成績を得た.
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