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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻6号

1997年06月発行

文献概要

論述

全肩甲骨切除術を施行した悪性骨・軟部腫瘍9例の治療成績

著者: 中村紳一郎1 楠崎克之1 平田正純1 橋口津1 福録潤1 村田博昭1 平澤泰介1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科

ページ範囲:P.661 - P.665

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 抄録:全肩甲骨切除術を9症例に施行した.9症例の内訳は悪性骨腫瘍が4例(軟骨肉腫3例,悪性リンパ腫1例),悪性軟部腫瘍が5例(平滑筋肉腫3例,MFH 2例)である.男性4例,女性5例,年齢は12~82歳,平均56歳であった.本術式の適応としては肩甲骨ないしは周辺の筋肉に発生した悪性骨・軟部腫瘍で肩甲骨関節窩の部分が切除範囲に含まれ,上肢への主要神経血管束や胸壁への浸潤がない症例である.本術式においては肩関節の著明な機能障害および美容上の問題点が考えられる.しかし,比較的手技も簡単で合併症も少なく,肘,手の機能は温存されており,少なくとも肩甲帯離断術に比してはるかに良好な患肢機能が得られると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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