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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻6号

1997年06月発行

文献概要

論述

転移性骨腫瘍症例に対する多変量解析を用いた予後因子の検討

著者: 片桐浩久1 佐藤啓二1 高橋満2 杉浦英志3 稲垣治郎4 若井健志5 中西啓介6 山村茂紀6 岩田久6

所属機関: 1名古屋大学医学部整形外科学教室 2愛知県がんセンター整形外科 3名古屋記念病院整形外科 4名古屋記念病院腫瘍科 5名古屋大学医学部予防医学教室 6県立愛知病院整形外科

ページ範囲:P.667 - P.672

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 抄録:転移性骨腫瘍209例について多変量解析を用いた予後因子の検討を行った.年齢,性別,performance status,神経症状,過去の化学療法の有無,悪性腫瘍の既往の有無,原発巣の種類および原発巣の状態,内臓転移の有無,骨転移部位および数,病的骨折の有無,以上の12項目が予後因子となりうるかをCox proportional hazards modelを用い検討した.過去の報告と異なり原発巣の種類原発病巣の状態,過去の化学療法の有無,内臓転移,病的骨折,の5項目のみが有意な予後悪化因子(risk factor)であった.Risk factor数が4個以上の場合半数は3カ月以内に死亡した.一方,risk factor数が2個以下の場合は長期生存が見込まれるため,症例によっては手術の良い適応である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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