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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻6号

1997年06月発行

文献概要

論述

Omnifit型人工膝関節置換術の中期(術後5~7年)治療成績―セメントレス固定の症例を中心として

著者: 秋月章1 安川幸廣1 瀧澤勉1 堀内博志1 伊藤一人2 山崎郁哉1

所属機関: 1長野県厚生連長野松代総合病院整形外科 2飯綱病院整形外科

ページ範囲:P.673 - P.679

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 抄録:1990(平成2)年5月から1991(平成3)年9月までに施行したOmnifit型TKAは,OA:26例33関節,RA:11例17関節であり,OA:23例29関節,RA:10例15関節はセメントレスで固定した.術後5年以上の経過を追跡し,機能評価不能となった3例5関節を除外した34例45関節で,臨床成績(JOA score)とX線所見からのセメントレス固定部品の透亮像と脱落ビーズ数の検討を行った.臨床成績は,OAセメントレスで術後平均87.2点,RAセメントレスで術後平均=85.8点と良好に機能していた.OAで72%,RAで92%の症例が110°以上の屈曲が可能であった.透亮像はOA症例に多く出現し,脛骨部品前方(全関節の72%),内側(同52%),外側(同59%)にみられたが幅2mm以内であり,脱落ビーズは大腿骨側前方にみられることが多かったが,臨床上の影響はみられなかった.初期50関節の中期成績からは,本機種の継続使用を妨げる重大な問題はみられなかったが,今後とも注意深い観察の継続が必要であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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