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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻6号

1997年06月発行

文献概要

整形外科英語ア・ラ・カルト・55

整形外科分野で使われる用語・その22

著者: 木村專太郎1

所属機関: 1那珂川病院

ページ範囲:P.696 - P.697

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●shangnail(ハング・ネイル)
 指の爪の端から小さい爪が生えるが,これを“hangnail”という.日本語には適当な言葉がない.英和辞書には“ささくれ”と書かれているが違う.この小さな爪は些細なことであるが,一生付きまとうので非常に厄介な問題である.私には2カ所“hangnail”が生えるが,長くなって突然気付き,切るまで気がかりである,爪切りで切るのが最良の方法であり,切れば約2週間くらいはよい.しかし爪切りがないとき,気になるので,消毒もせずにむしり取ったりすると化膿し,ひょう疽になることがある,指先が痛くなり,初期の化膿であれば,その指をコップにお湯を入れて暖めると感染は散ることが多い.お湯の温度は,熱いときのお風呂の温度,すなわち42℃くらいがよい.治るまで1日数度温浴すると通常感染は消退する.しかしそれだけでは軽快しない場合には,抗生物質を服用する.私自身に2度ほど切開排膿したことがある.しかし現在では以上の温浴と抗生物質の早期服用で,この数年間は切開していない.また最近は小型のスイス・アーミイ・ナイフを所持し,鋏で“hangnail”を切り,対処している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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