icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻7号

1997年07月発行

文献概要

論述

当科における平滑筋肉腫の検討

著者: 鈴木秀和1 小山尊士1 中村靖史1 彦根亮1 永井秀三1 今結黎篤弘1 三浦幸雄1

所属機関: 1東京医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.761 - P.764

文献購入ページに移動
 抄録:平滑筋肉腫は比較的稀な悪性軟部腫瘍であり,有効な補助療法は確立されておらず,転移,局所再発も多く治療に難渋する.そのため初期の病理学的確定診断と共に,治療においては十分な外科的切除が重要である.今回われわれは,平滑筋肉腫の8例を経験したので検討を加え,報告する,症例は男性6例,女性2例の計8例で,年齢は34~67歳.発生部位は大腿,下腿が各3例,殿部,鼡径部が各1例であった.初発症状は腫瘤形成6例,腫脹1例,疼痛1例で,発症より受診までの期間は1カ月~13年(平均4年1カ月)であった.TNM分類ではTONOMOが2例,TINOMOが1例,T2NOMOが3例,T2NIMIが2例であった.手術方法は広範切除4例(追加広切2例を含む),辺縁切除4例であり,術後化学療法および術後放射線療法は各4例に施行した.経過観察期間は平均2年2カ月である.成績はCDF4例,AWD1例,DOD2例,他因死1例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら