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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻7号

1997年07月発行

文献概要

論述

先天性内反足に対する後内側解離術の成績―臨床評価および骨アライメントの評価

著者: 斎藤伸1 北純2 船山完一2 佐々木仁行3 阿部義幸4

所属機関: 1東北大学医学部整形外科 2仙台赤十字病院整形外科 3ささき整形外科医院 4山形県立新庄病院整形外科

ページ範囲:P.773 - P.776

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 15例23足の先天性内反足に行ったTurco法による後内側解離術の成績を検討した.McKayの機能評価法では,14足(61%)で成績が不良であった.成績不良の原因は,足部の内転変形の残存が多かった.X線像とMR像により骨アライメントを評価すると,前足部,中足部,後足部のそれぞれが内転変形に関与していた.21足(91%)で,距腿関節窩との位置関係をみると踵骨が内側に偏位していた.これらの結果から,内反足解離手術では,距骨に対し舟状骨を,踵骨に対し立方骨を正確に矯正するばかりでなく,足関節軸と距腿関節窩に対し踵骨を矯正することが重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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