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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻7号

1997年07月発行

文献概要

臨床経験

膝関節周辺骨肉腫に対する手術療法,術後機能および合併症

著者: 鬼頭正士1 梅田透1 小山忠昭1 付岡正1 田原正道1

所属機関: 1国立がんセンター東病院整形外科

ページ範囲:P.811 - P.817

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 抄録:膝関節周辺に発生した骨肉腫22例(大腿骨遠位部16例,脛骨近位部6例)を対象とした.男性14例,女性8例,年齢は4~64(平均19.7)歳であり,surgical stageはII B 20例,III 2例である.切除法は関節内切除16例,関節外切除3例,切断3例であり,切除縁評価はcurative margin 13例,wide margin 9例であった.切除後の再建法は,Kotz人工関節14例,特注により作製した大腿骨遠位側人工骨頭1例,血管柄付腓骨移植1例,回転形成術3例である.術後合併症は遷延感染3例,腓骨神経麻痺3例,人工関節の埋没1例,膝蓋靱帯の断裂1例であった.術後機能評価は,1989年の機能評価法改訂案に従って行い,総合得点で7~26点(23~87%,平均60%)であった,術後経過期間は5カ月~7年6カ月であり,局所再発例はなかった.予後は生存19例(CDF17例,NED2例)であり,3例は肺転移を来し死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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