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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻7号

1997年07月発行

文献概要

臨床経験

肩峰下インピンジメント症候群を続発した三角筋拘縮症の1例

著者: 金治有彦12 小川清久1 浪花豊寿1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科教室 2荻窪病院整形外科

ページ範囲:P.829 - P.831

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 抄録:少量の筋肉内注射で発生し,肩峰下インピンジメント症候群を続発した三角筋拘縮症の1例を報告する.症例は48歳の女性.6回の筋肉内注射を受け,初回注射から3週間後に右三角筋後方の安静時痛が出現し,8カ月後内転時の肩峰下インピンジメントによる疼痛が生じた.MRIで三角筋内に1cm径の楕円形低信号域を認めた.三角筋部分切除,前肩峰切除術を施行し,術後1年半の現在,すべての症状は消失している.成人の三角筋拘縮症は少量の注射で発生することは稀であり,肩峰下インピンジメント症候群を続発した報告はない.本症成人例の特徴ともいえる疼痛の一因として,肩峰下インピンジメント症候群を念頭に置かなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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