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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻8号

1997年08月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

Titanium mesh cageを用いた腰椎再建術

著者: 西島雄一郎1 藤井政則1 土島秀樹1 東田紀彦1

所属機関: 1金沢医科大学整形外科

ページ範囲:P.893 - P.900

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 抄録:腰椎再建外科における椎間スペーサー,人工椎体の有用性が認識されつつある.筆者はHarmsによって開発されたtitanium mesh cageを160例の腰椎再建手術に応用した.142例の変性腰椎疾患に対する後方進入腰椎椎体間固定術(PLIF)では,椎間スペーサーとして用い,18例の胸腰椎外傷例では椎体置換材料として用いた.その術式を紹介する.PLIFではまず,後方インスツルメントでアラインメントを矯正した.Cageを術中にtrimmingして椎間の大きさに合わせた.椎間に挿入したcageを後方インスツルメントで圧迫固定した.最近は還納式椎弓形成術を併用している.胸腰椎外傷再建術式は後方,前方同時再建法で,後方から整復位を得,前方進入で椎体切除とcageを用いた椎体置換を行い,最後に再び後方からcageに圧迫力をかけた.Cage内には局所骨屑とceratiteの混合物を詰め,採骨を必要としない術式が可能となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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