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線維芽細胞増殖因子―FGF
著者: 川口浩1
所属機関: 1東京大学医学部整形外科
ページ範囲:P.912 - P.913
文献購入ページに移動線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factors;FGFs)は,1974年に下垂体に存在する細胞増殖調節因子としてその存在が確認された,その後20年以上の歴史を経た現在,FGFは下垂体のみならず,全身のほとんどの組織に存在し多様な生理作用を有していることが明らかとなったと同時に,FGFファミリーとして10のサブタイプが既に報告されている.また,FGFの受容体には4つのタイプが知られている.このリガンド-レセプター系は多対多対応をなして広範囲な組織に発現しており,多彩な生物情報を精巧に制御している.
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