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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻8号

1997年08月発行

文献概要

臨床経験

膝関節周辺の悪性骨腫瘍治療における血管柄付移植腓骨の固定性が,骨癒合および横径増大に及ぼす影響について

著者: 吉本三徳1 名越智1 和田卓郎1 川口哲1 薄井正道1

所属機関: 1札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.931 - P.934

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 抄録:当科では膝関節周辺に発生した悪性骨腫瘍に対する広範囲切除後の患肢再建術として,血管柄付腓骨移植術による膝関節固定術を施行している.その固定にはHuckstep髄内釘,あるいは創外固定を用いている.固定法の異なる2群の症例について,骨癒合までの期間と移植骨の横径増大の程度をX線像により比較検討した.
 骨癒合はHuckstep髄内釘群の方が早く,移植骨の横径増大は創外固定群にのみ認められた.Huckstep髄内釘群で早期に骨癒合が得られるのは固定性が強固であるからと考えられた.また創外固定群で横径増大が認められるのは,固定材料抜去後に移植骨に加わるmechanical stressのためと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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