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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻9号

1997年09月発行

文献概要

論述

2椎間の腰椎変性すべり症に対するpedicle screw法を用いた後方進入椎体間固定術の検討―手術成績と問題点の検討

著者: 奥山幸一郎1 千葉光穂1 鈴木均1 小西奈津雄1 黒田利樹1 鈴木哲哉1 田村康樹2 阿部栄二2 佐藤光三2

所属機関: 1秋田労災病院整形外科 2秋田大学医学部整形外科

ページ範囲:P.993 - P.999

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 抄録:2椎間に腰椎変性すべり症が生じた症例では腰椎全体の前弯の減少を示し,慢性の腰痛を主訴とするものも少なくない.われわれは神経組織の除圧のほかに矢状面の不良アラインメント矯正を目的としてすべり2椎間にpedicle screw法を併用したPLIFを行った.症例は14例(女性12,男性2例),手術時年齢は平均59歳(46~73歳),術後経過観察期間は平均2.3年(0.5~4.5年)であった.すべり椎間はL3/4/5例が12例,L2/3/4が2例であった.術前JOAスコアーは9.0±4.7(mean±S. D.)点,すべり2椎間のslip angle,腰椎前弯角,仙骨角は平均13.5±9.5゜,2.9±16.0゜,6.7±9.0゜と著しく低下していた.術後JOAスコアーは平均18.4±3.9点,slip angle,腰椎前弯角,仙骨角は平均-1.3±7.4゜,16.8±13.8゜,20.8±7.4゜まで改善した.術後の腰痛は,Denisのpain scaleは全例P2,3となったが,X線学的所見と術後の腰痛の問には相関関係はなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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