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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科32巻9号

1997年09月発行

文献概要

臨床経験

膝関節大腿骨外側顆膝蓋関節面に発生した離断性骨軟骨炎の1症例

著者: 平博文1 王寺享弘1 案浦聖凡1 小林晶1

所属機関: 1福岡整形外科病院

ページ範囲:P.1071 - P.1074

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 抄録:成長期のクラブ活動により発生したと思われる稀な離断性骨軟骨炎の1症例を経験し,手術的治療をしたので報告する.症例は21歳の男性.バスケットボール歴8年.1996(平成8)年8月8日,野球の走塁中,ベースを蹴った直後から突然左膝関節痛が出現した.初診時,膝関節20~30.屈曲位で膝蓋大腿関節外側にsnappingを触知し,淡血性の関節液を吸引した,単純X線軸射像で大腿骨外側顆膝蓋関節面に不整像を認め,MRIの結果,大腿骨外側顆膝蓋関節面に発生した離断性骨軟骨炎と診断した.3カ月後,痔痛,snappingは消失しており,単純X線像で剥離したと思われる骨軟骨片を認めた.12月20日関節鏡視下に骨軟骨片摘出,drillingを施行し,術後3カ月の現在,症状は完全に消失している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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