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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻1号

1998年01月発行

文献概要

論述

A-Wガラスセラミックス(AW-GC)椎間スペーサーを用いた腰椎後方進入椎体間固定術の治療成績

著者: 加藤浩1 吉野恭正1 飯田惣授1 平澤洋一郎1

所属機関: 1埼玉医科大学整形外科

ページ範囲:P.21 - P.26

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 抄録:AW-ガラスセラミックスを用いてPLIFを施行した症例で,1年以上経過観察可能であった57症例63椎間の臨床成績およびAWと骨癒合の程度について検討した.経過観察期間は12~46ヵ月,平均26.8ヵ月であった.AWは1椎間1個使用で,対側には局所自家骨を挿入し,腸骨からの採骨は行わなかった.疾患は変性すべり症25例,分離すべり症8例,変性側弯症11例,狭窄症6例,椎間板症他7例であった.各々の術後改善率は,71.5,74.4,60.5,76.7,79.9%であった.術前就労していた症例は33例で,そのうち28例,86%は元の職業に復帰していた.自家骨癒合は97%に,AWと骨は76%で癒合を認めたが,24%にはAW周囲の骨透亮像が残存していた.AW周囲に骨新生を認めたものは73%であった.AWは1椎間1個の使用で良好な臨床成績を示し,全例とも骨癒合または骨新生がみられたことから,PLIFにおける有用な椎間スペーサーである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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