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in situ hybridization(ISH)法
著者: 中瀬尚長1
所属機関: 1大阪大学医学部整形外科
ページ範囲:P.50 - P.53
文献購入ページに移動古くから整形外科の研究において組織形態学が柱の一つとされてきた.しかしながら分子生物学が発展し遺伝子レベルでの病態の解明が可能となった現在,組織形態学も分子レベルで論ずることが必須となりつつある.このような要求に答えてくれる手法こそが組織形態学的手法と分子生物学的手法をドッキングさせたin situ hybridization(インサイチューハイブリダイゼーション)法である.本方法は,いかなる細胞がいかなる部位である特定の遺伝子を発現しているのかということを検出する,すなわち,顕微鏡で組織切片を観察したときに,「あの遺伝子を発現しているのはどの部位のどのような細胞なのだろうか?」といった疑問に答えてくれる方法である.本稿では,その基本的な概念からやや専門的な手法に至るまで項目別に概説するが,読者の方々はそれぞれの要求に応じて適宜各項目をピックアップして読んでいただければ幸いである.
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