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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床経験

2椎間に発生した外側型腰椎椎間板ヘルニアの1例

著者: 尾島朋宏1 土田敏典1 山城輝久1 川原範夫2 三平伸一3

所属機関: 1国立山中病院整形外科 2金沢大学医学部整形外科 3金沢赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.69 - P.73

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 抄録:2椎間に発生した外側型腰椎椎間板ヘルニアの1例を経験した.症例は29歳の男性で初診時,強い右下肢痛のため歩行困難であった.右L4/5椎間孔外ヘルニアによる右第4腰神経根障害と診断し,外側開窓によるヘルニア摘出術を施行,症状軽快した.ところが7ヵ月後,今度は左下肢痛が出現した.左L5/S1椎間孔外ヘルニアによる左第5腰神経根障害と診断し,手術施行した.第5腰椎分離症が存在したため手術は分離椎弓を取り外しヘルニアを摘出後,切除椎弓を還納し分離部に骨移植を追加してcannulated screwにて固定した.術後1年で下肢痛を認めず経過良好である.
 異なる2椎間に外側型腰椎椎間板ヘルニアが出現した原因としては重労働に従事していたこと,肥満を認めたこと,元々の第5腰椎分離症,さらにL4/5椎間板の変性によって椎間不安定性が増大し,L5/SI椎間板にストレスが集中したことが考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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