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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床経験

スノーボードにより生じた距骨外側突起骨折の2例

著者: 金治有彦1 宇佐見則夫2 井口傑3 片岡公一3 宮崎祐3

所属機関: 1荻窪病院整形外科 2至誠会第二病院整形外科 3慶應義塾大学医学部整形外科教室

ページ範囲:P.83 - P.86

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 抄録:スノーボードによる距骨外側突起骨折の2例を経験したので報告する.症例1は27歳男性,症例2は21歳女性である.2例ともスノーボードで滑走中に逆エッジで転倒,受傷し,当院を受診した.単純X線写真で距踵関節内に達する距骨外側突起骨折を認め,症例1には6週間の膝下ギブス固定,症例2には手術を行い,骨折部をチタン製海綿骨螺子にて固定した.2例とも骨癒合は良好で日常生活に支障はない.欧米ではスノーボードにより生じた距骨外側突起骨折は知られているが,本邦での報告はほとんどなく,自験例を含め4例のみである.4例全例とも骨折線が距踵関節面に達する関節内骨折型であった.自験例2例は逆エッジの際に転倒,受傷したことから背屈外反強制により生じたと考えた.スノーボードの普及に伴い,本邦でも本骨折が急増することが考えられる.スノーボードによる足関節外側の傷害を診る際には本骨折を念頭に置き,診察することが重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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