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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻1号

1998年01月発行

文献概要

臨床経験

著明な石灰化を生じた軟部平滑筋腫の1例

著者: 生越章1 今泉聡1 塩谷善雄1 畠野宏史1 山村倉一郎1 堀田哲夫1

所属機関: 1新潟大学医学部整形外科

ページ範囲:P.91 - P.93

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 抄録:軟部腫瘍は時に石灰化を生じる.足背に発生し著明な石灰が認められた平滑筋腫を報告する.症例は72歳女性で,10年の経過をもつ5cm大の足背腫瘤のために来院した.単純X線およびCTにて腫瘤全体に多房状の石灰化が認められた.辺縁切除された腫瘍は内部にミルク様の白色液の貯留と,石灰化がみられ,組織学的には好酸性の胞体を持つ紡錘形細胞が粗に増殖していた.軟部平滑筋腫は稀な腫瘍であるが石灰化を生じやすく,石灰化の認められる軟部腫瘍をみたとき鑑別診断の一つに入れられるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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