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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻10号

1998年10月発行

文献概要

臨床経験

前方除圧固定術が奏効した頚椎OPLLの1症例

著者: 藤林俊介1 四方實彦1 吉富啓之1 田中千晶1

所属機関: 1京都市立病院整形外科

ページ範囲:P.1211 - P.1215

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 抄録:前方除圧固定術により,劇的な症状の改善をみた頚椎OPLLの1例を経験した.症例は60歳男性,主訴は歩行障害.20年前に他院にてC3~C6の椎弓切除術を受けた.3年前より再び歩行障害が出現し,初診時は歩行不能であり,JOAスコアは4/17点であった.C2からTh1の連続型OPLLで,脊柱管占拠率は60~80%であった.ClからTh2までの残存椎弓を切除したが,歩行障害は改善しなかった.そこで,C3からTh2の6椎間の前方除圧を施行し腓骨を用いて固定術を行った.術後JOAスコアは14点に改善,独歩が可能となった.椎弓切除術後に症状の再発を来したOPLLでは,前方よりの除圧固定術が必須で,多椎間前方固定時の移植骨には腓骨が有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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