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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻10号

1998年10月発行

文献概要

臨床経験

𦙾骨顆間隆起偽関節に対して観血的整復内固定術を施行した1例

著者: 田賀谷健一12 猫塚義夫1 伊志嶺博1 堺慎1 芳賀千明1 柴田定1 浅岡隆浩1 相馬裕1 岩森秀樹1 神川仁1

所属機関: 1北海道勤労者医療協会勤医協中央病院整形外科 2愛媛生協病院整形外科

ページ範囲:P.1247 - P.1250

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 抄録:前方動揺性を伴う𦙾骨顆間隆起偽関節に観血的整復内固定術を施行した1例を経験した.症例は21歳男性.11歳時に受傷し,保存的治療を他医にて受けた後,左膝関節痛が伸展時に軽度残存した.20歳時から仕事で重量物を扱うようになり,左膝関節痛の増悪と不安定感が出現した.左膝関節は最大伸展時に𦙾骨大腿関節に軋音を触知し,前方動揺性を認めた.単純X線でMeyers and McKeever分類type Ⅲである𦙾骨顆間隆起骨折を認めた.関節鏡視上は前十字靱帯に変性を認めず骨片に付着していた.鋼線締結法にて観血的整復内固定術を施行した.術後8カ月,症状は消失し骨癒合を得て前方不安定性も認めない.𦙾骨顆間隆起偽関節は変性の少ない前十字靱帯であるなら観血的整復内固定術の適応があると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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