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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻10号

1998年10月発行

文献概要

臨床経験

両側𦙾骨内果疲労骨折の1例

著者: 櫻吉啓介12 小林尚史1

所属機関: 1珠洲市総合病院整形外科 2市立輪島病院整形外科

ページ範囲:P.1251 - P.1254

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 抄録:両側𦙾骨内果疲労骨折の1例を経験したので報告した.症例は13歳の男子中学生.バスケットの練習中に右足関節内側に疼痛が出現し当科受診.X線像では,𦙾骨下関節面と内果関節面の境界部からほぼ垂直に内上方に向かう骨折線を認め,𦙾骨内果疲労骨折と診断した.保存的に経過観察を行っていたが,疼痛の再発と骨折線が明瞭となったため,初診から7カ月後にスクリューにて固定した.初回手術から9カ月後,左足関節内側に疼痛が出現し来院.X線像では右側術前と同様の骨折線を認め,手術を行った.
 本症例の特徴として,凹足の存在,回内度の減少,内果傾斜角の増大が認められ,このことが疲労骨答を引き起こした要因になったと推察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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