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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻11号

1998年11月発行

文献概要

論述

頚椎症性脊髄症のX線学的病態解析

著者: 鷲見正敏1 片岡治1 澤村悟1 池田正則1 向井宏1

所属機関: 1国立神戸病院整形外科

ページ範囲:P.1277 - P.1286

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 抄録:頚椎症性脊髄症に対する椎間不安定性の関与を知る目的で,C5椎からC7椎までの下位頚椎アラインメントと椎体すべりおよび脊髄造影における狭窄椎間との関連性についてX線学的に調査した.対象は手術を施行した本症203例である.静的脊柱管狭窄因子は47%に認められたのみであったが,動的狭窄因子は82%と高率であった.下位頚椎が前弯位,直線位,後弯位のどのアラインメントをとるかにより,異なった椎間における前方・後方すべりの発生がみられるという特徴が認められた.下位頚椎アラインメントと脊髄造影による狭窄椎間部位との関連にも一定の特徴が認められた.これらの所見は手術法選択と前方固定時の固定範囲の決定に有用な資料を提供するものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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