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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻11号

1998年11月発行

文献概要

論述

第4中足骨短縮症に対する仮骨延長

著者: 政田和洋1 藤田悟2 冨士武史2 大野博史3

所属機関: 1大阪労災病院整形外科 2大阪府立病院整形外科 3市立芦屋病院整形外科

ページ範囲:P.1287 - P.1292

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 抄録:第4中足骨短縮症に対して仮骨延長法による中足骨延長を行った4例6足の成績を報告し,その問題点につき検討した.骨延長量は8~24mm(平均16mm),延長量のもとの長さに対する比率は15~41%(平均31%)であった.初回手術からピンの抜去までの期間は82~173日(平均124.8日)であった.全例に良好な骨癒合が得られたが,中足趾節関節の可動域は術前平均120°が術後平均61°と全例に術後の可動域制限がみられた.延長量がもとの長さの40%を越えた2例で中足趾節関節の変形をきたした.中足骨の変形と関節の底屈を呈した1例に対しては中足骨の骨切りと関節の授動術を行った.他の1例は中足趾節関節の外側偏位を呈したが,訴えがないので放置した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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