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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻11号

1998年11月発行

文献概要

論述

足関節捻挫後の疼痛遺残の原因―関節鏡所見

著者: 三岡智規1 史野根生2 濱田雅之1 堀部秀二1

所属機関: 1大阪労災病院スポーツ整形外科 2大阪大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1293 - P.1297

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 抄録:日常診療において足関節の内反捻挫後に足関節の疼痛が残存し,治療に難渋する症例を経験する.このような症例に,疼痛の原因を探る目的で足関節鏡を行った.足関節内反捻挫後6カ月以上疼痛が持続するために関節鏡を施行した症例は,22例22関節(男性13例,女性9例),平均年齢22歳であった.関節鏡視にて,滑膜の増殖を12例(55%)に,関節軟骨損傷を全例に認めた.これらの病変を鏡視下に郭清することにより,全例で症状が軽減した.足関節捻挫後に疼痛が遺残する症例に対しては,滑膜病変や軟骨損傷の存在を考慮し,関節内病変を明らかにし,同時に治療を行える関節鏡を積極的に行うことが必要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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