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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻11号

1998年11月発行

文献概要

論述

Functional braceによる上腕骨骨幹部骨折の治療経験

著者: 新保純1 廣瀬彰1 坂本雅昭1

所属機関: 1千葉市立海浜病院整形外科

ページ範囲:P.1299 - P.1303

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 抄録:上腕骨骨幹部骨折20例に対してfunctional braceによる治療を行い,臨床成績および骨折型別に骨癒合経過を検討した.横骨折が全例,三角筋付着部直下に生じていることに着目し,これを中央型と定義し,近位と遠位に分類した.骨折形態については,近位および遠位において骨折線により長斜型,短斜型,また多骨片を有するものは粉砕型とした.18例に骨癒合が得られ,外観およびADL上問題となる症例はなかった.2例の骨癒合不全は高齢で整復位改善の見られない近位長斜型骨折であった.遠位型では年齢,骨折形態に関わらず,また横骨折である中央型では遷延傾向がみられたが,ともに全例,骨癒合が得られた.骨折部に働く筋の作用を解剖学的に検討した結果,近位長斜型骨折の骨癒合不全の一因は,整復位改善が得られにくいためであると考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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