icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻11号

1998年11月発行

文献概要

臨床経験

自然治癒した急性頚椎硬膜外血腫の1例

著者: 浅間信治1 山崎征治2 二井英二3

所属機関: 1名張市立病院整形外科 2上野総合市民病院整形外科 3三重県立草の実リハビリテーションセンター整形外科

ページ範囲:P.1337 - P.1338

文献購入ページに移動
 抄録:自然治癒した急性脊髄硬膜外血腫の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.症例は27歳男性で,突然の背部激痛と右上肢不全麻痺のため入院となった.発症後1日目のMRIでC6~C7レベルにて脊柱管の背側にT2でhigh intensityのmassを認め,脊髄硬膜外血腫と診断した.疼痛は,発症後1日目より徐々に軽快し,右上肢の運動障害と知覚鈍麻は発症後2日目には完全に回復した.発症後5日目のMRIで血腫は認められなかった.入院当初より認めた膀胱直腸障害も発症後26日目には回復した,従来,速やかな手術的治療が必要とされてきたが,本症例のように急速な回復傾向を示す場合は保存的治療が適応であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら