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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻12号

1998年12月発行

文献概要

論述

中高齢者に対する膝前十字靱帯再建術―その中期成績および適応について

著者: 小野亜紀1 大越康充1

所属機関: 1函館中央病院整形外科

ページ範囲:P.1375 - P.1380

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 抄録:膝前十字靱帯再建術を施行された40歳以上の症例26例(平均46.1歳,40~61歳)の中期成績およびX線学的関節症変化について検討した.術後経過観察期間は平均3年1カ月(2~5年)であった.臨床成績は中期的にも良好に維持されており,半数の症例が術後も術前以上のactivity levelであった.また,IKDC最終評価で88.5%の症例がAまたはBであった.46.2%の症例において,X線学的に関節症変化の僅かな進行が認められたが,臨床上問題とはならなかった.これらの症例の術後activity levelは有意に高かった.中高齢者に対するACL再建術は侵襲の小さな手術と適切な後療法により良好な結果が得られると考えられた.しかし,activity levelの高い症例に対しては,スポーツ活動の回数や強度の低減を指導すべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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