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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻12号

1998年12月発行

文献概要

臨床経験

上腕骨顆間骨折の治療経験

著者: 今村貴和1 山田英嗣 藤林孝義

所属機関: 1稲沢市民病院整形外科

ページ範囲:P.1421 - P.1424

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 抄録:上腕骨顆間骨折は治療に難渋することの多い骨折といわれる.今回手術治療を行った本骨折の7例につき検討した.手術は受傷後平均5.4日で行い,外固定除去・自動運動開始は術後平均15.3日で行った.治療成績はRiseborough & Radinの評価基準で,授動術前good 1例,poor 6例,授動術後good 3例,fair 1例,poor 3例.日整会肘機能評価法で授動術前平均76.1点,授動術後平均80.3点であった.治療成績は年齢・性別,開放性の有無,骨折端の転位の大きさ,等とは関連がみられなかった.一方,骨折治癒の異常経過をとる症例が高頻度に生じ,それらに成績不良の傾向があった.本骨折治療の要点としては,骨折の正確な整復・固定を目指すとともに骨化性筋炎等の骨折治癒の異常経過の予防に努めることにあると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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