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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻2号

1998年02月発行

文献概要

視座

研究を始めるにあたって

著者: 四宮謙一1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.113 - P.113

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 20世紀の初頭と違い,科学研究は非常に高度で分野が拡がり,一人の人間のワンマンショーができるほど簡単ではなくなっています.しかし,現在でも個人の疑問が,創造性,熱意強い意志などと相俟って科学を進歩させることに変わりないと思います.そこで若い整形外科医が研究を始めるときに注意をしていただきたいことを述べてみますが,臨床医として研究を始めるからには,最後には臨床に還元できる研究をしてもらいたいものです.
 まず最初に,テーマの選択が最も重要な項目です.そのテーマが目新しい研究であり,良い結果を予測できるかどうかを考えてみましょう.その先に新たな研究が目の前に浮かんでくるようなら良い研究と考えてよいでしょう.また,研究にはhigh risk,high interestの内容を含んでいなければ寂しいことです.その上できれば多くの研究者が興味を持つ分野を選択した方がよいでしょう.本質からはずれるかもしれませんが,論文の採用,研究費の獲得に有利かもしれません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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