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シンポジウム 人工股関節置換術の再手術における私の工夫
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抄録:人工股関節置換術(THA)および人工骨頭置換術(BHA)のコンポーネントの再置換術における股臼側の再建方法,大腿骨側のステムの適応と手術手技の工夫について記述した.対象は42症例,44関節であった.再置換術前の手術は,BHAが23関節,THAが21関節であった.カップのみの再置換が3関節,ステムのみの再置換が6関節であった.カップとステムの両方を設置したのが35関節であった.カップの再置換にはHarris-Galanteカップ,Kerboull十字プレート,restoration GAP acetabular cup(GAPサポーター)を用いた.ステムの再置換には.セメントレスのロングステム(BIASステム,S-ROMステム,Huckstepステム)を用いた.まだ短期成績であるがゆるみを認めない.S-ROMステムはtype 1の症例に適応があり,Huckstepステムはtype 2とtype 3に適応がある.特に,骨折が合併した症例はHuckstepステムの良い適応である.
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