icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科33巻2号

1998年02月発行

文献概要

連載 リウマチ―最新治療のポイントと留意点・5

RA股関節病変への対応

著者: 浅井富明1

所属機関: 1国立名古屋病院整形外科

ページ範囲:P.199 - P.205

文献購入ページに移動
 抄録:多関節が障害されているRA患者にとって股関節機能の破綻は日常生活に大きな制限をもたらし,寝たきりになりかねない.RA股関節の病態は多彩で,股関節の萎縮,関節裂隙の狭小化から始まり,寛骨臼底突出症,大腿骨頭の圧壊,吸収などの変化をきたす.病初期では薬物療法,理学療法が行われる.保存的治療で病変が鎮静化することもあるが,関節破壊が進行し,高度な疼痛,下肢の短縮,不良肢位拘縮がみられれば機能再建術に踏み切る.現在では人工股関節置換術(THA)が普遍的な方法となっているが,手術のタイミングが重要である.時期を失すると,手術操作が煩雑になり,予期した効果が得られないことがある.また,全身的,局所的に人工関節の耐用性にとって不利な条件の多いRAでは,手術は愛護的に,かつ迅速に行い,手技にもさまざまな工夫を凝らす.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら